キレイ収納は「諸刃の剣」
キレイな収納は「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」。
講座や片づけ作業で様々な悩みを聞くたびに実感します。
キレイになると気分は上がる。
美しく収納された状態を見たくてつい、「元に戻したくなる」。
片づけるモチベーションが続く効果があります。
でもキレイ収納にこだわりすぎると、かなり努力も必要。
・収納グッズだけでなく、中身までデザインにこだわる必要がある。
・ゆったり収納するために物の量を減らす必要がある。
・出し入れの手間が増える場合もある。
・隠す収納が多いため、ラベルが不可欠。
・食品容器の入れ替えは、衛生状態に注意が必要。
・白い収納グッズは汚れが目立つ。
・キレイな収納に興味のない家族が多いと、片づけバトルはむしろ多くなる。
など。
つまり、雑誌で見るキレイ収納はいい事ばかりではないという事。
これらの努力まで楽しめるのが、
キレイ収納がキープできる「オタクタイプ」なのです。
講座やお片づけサービスではそれを必ずお伝えしたうえで、
自宅の収納をどうしたいかを、改めて考えてもらっています。
私のおすすめは、
「キレイ収納が続かない家族なら、共有スペースは見える収納。
キレイ収納は自分一人のスペースで楽しもう」です。
我が家は「キレイ収納」スペースは少ない方ですが、
先日キッチンの洗濯機周りを、急にスッキリさせたくなりました。
忙しさやイライラがマックスになるとなぜか湧き上がる、
「スッキリしたい」衝動(笑)。
ビフォーは、分かりやすさ・取り出しやすさが最優先。
ボトルの詰め替えなし、出し入れの手間もワンアクション、
収納グッズにまとめる事もしないで直置き。
毎日使う手前の洗剤3本の後ろは、それぞれのストック洗剤が
ファイルスタンドで倒れないようにしてあります。
様々な色・ラベル、形と素材が、ワサワサしてます。
今回新しく買ったのは、3coinsショップの詰め替えボトル3本。
手前3本の色がモノトーンにそろっただけで、だいぶスッキリ。
ボトルの見栄えがすっきりすると、
「もう少し見た目キレイにしたい!」と、なぜか欲が出る。
で、後ろの在庫を白いファイルボックスで「隠す収納」に。
ほとんど使わない小さいピンチハンガーはボックス裏に。
一番最初の状態と比べると、かなりすっきりしました。
さて、ここを「さらにスッキリさせたい!」となったら後は何ができるか。
・左端のハンガーピンチを白いボックスに入れて隠す
(取り出しにくくなる)
・右端の工具箱を、白いスッキリデザインに買い替える
(そうしてもいいけど、今のは処分になるし多少の費用がかかる)
・ハンガーの種類をそろえる
(理由があって様々なタイプを使っているので却下)
・アイロンを白くてデザインのいい物に買い替える
(そうしたい!今のは主人の独身時代のアイロンだったはず!)
・ここに置くアイテムを減らす(やだ。)
どれも手間や費用がかかったり、むしろ不便になったりする事なので、
「どこまでキレイにこだわるか」とのバランスを考える事が大事です。
今回、我が家ではとりあえずここまでで充分。
後は泊まりの仕事の時に家族が洗剤を区別できるよう、
工夫を凝らしておかなくちゃです。
「キレイ収納には、メリットとデメリットがある。」
それをわかった上で、上手にキレイを楽しみましょう。
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- 2017.09.28 Thursday
- お片づけの基本
- 17:43
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- by 家族の暮らしと絆を 整理収納で整える お片づけカウンセラー橋口真樹子