実家の片づけが上手くいかない一番の理由
2日間の整理収納アドバイザー1級予備講座が無事に終わりました。
整理収納アドバイザーの理論を正確に伝えることはもちろん、
お片づけが苦手な方を理解するための話やお片づけサービスの現場の話など、
あれこれと折りまぜて、2日間お話してきました。
昨日も講座後に質問された「実家の片づけ」のお悩み。
ファミ片(親・子の片づけ教育研究所)で普段お伝えしてるのは、
どうすれば「親が我が子に」上手に片づけを伝えられるか。
ですがその逆である実家の片づけも、同じ「親・子の片づけ」です。
では、実家の片づけが難しい一番の理由はなんでしょうか。
・「物が足りなくて苦労した」世代だから?
・「もったいない=物をとっておくこと」としつけられた世代だから?
それも確かにそうでしょうが、一番の理由ではないと思います。
シニア世代の方がいらっしゃる講座でお話していると、
前のめりに聞いていらっしゃる方も、
斜に構えながら聞いていらっしゃる方も、
講座が終わった後は具体的な質問をしにいらしたり、
わざわざ「来てよかった、やっぱり整理しなくちゃね」と
感想を言いに来てくださったりします。
「シニア世代は捨てるのが苦手」と決めつけてしまいがち。ですが、
捨てられない・・・でも本当はもっと身軽になりたい・・・という気持ちは、
年代に関係なくいらっしゃる「捨て下手」な方々と、
実はそれほど変わらないんじゃないかな、と感じます。
じゃあ、どうして実家の片づけは難しいのか?
それは「我が子に」片づけてと言われるからです。
親にとって子どもとは、いくつになっても「小さなわが子」。
何かあったら助けてあげたい、
いつまでも親として頼られる存在でありたい相手です。
守ってあげたい相手であるわが子に、
自分の暮らしや家を「こんな状態じゃだめだよ」と言われる。
それは、向き合いたくない自分の老いに気づいたり
いつのまにかわが子との力関係が変わった事を、
いやおうなくつきつけられる体験なのではないでしょうか。
だから子どもの言い方に傷ついて素直に賛成できなかったり、
腹が立ってしまって「今のままでも別に困ってない」と
反論したくなるのも、よくわかります。
もちろん、子どもは親の身を案じて良かれと思って持ちかけます。
ですが、いかんせん遠慮のない相手ですから言い方もきつくなりがちですし、
例え言わなくても「なんでこんな物までとってるの?」、「大丈夫?」
なんて気持ちが伝わってしまう。だって家族ですから。
だから実家の片づけを伝える時は、
自分をここまで育ててくれた親への、
ありったけの尊敬と愛情をこめて、
丁寧に素直に、伝えてみましょう。
「物を減らしてもらう」ためではなく、
「親がこれからも快適に心穏やかに暮らせる」ように、
手伝わせてほしいんだと伝えてみましょう。
それでも「ほおっておいて。 」と言われた時には、
それを心から受け入れる覚悟をもって、持ちかけてください。
断られたとしてもそれを受け入れ、
それでも片づけとは関係なく会いに行ったり電話をしたりして、
親子のコミュニケーションを大切にしてください。
そうすれば、親を想う気持ちはいずれ必ず通じます。
その時は、シニア世代だけではとてもできない大変な作業を、
親の気持ちに寄り添いながら、サポートしてあげてください。
親子で思い出を振り返り、小さな頃の気持ちがよみがえるような、
かけがえのない時間を共有できると思います。
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- 2017.07.31 Monday
- 家族・子どもとの関わり方
- 20:16
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- by 家族の暮らしと絆を 整理収納で整える お片づけカウンセラー橋口真樹子